「鶴の構えと一本足打法」?
右足から攻めて面を打つ映像を何回も見ているうちに、なんか見たことがあるような気がしてきた
なんだろうと思っていたら野球の王選手の一本足打法が頭に浮かんだ。
ウーン似ている。面を打突するとき右足を前に出しながら重心を前に進める。
ある程度進んだところでドンと一拍子で面を打突する。
アーッほんとにそっくりだ。王選手も一拍子の打ちになっている。
ピッチャー方向に倒れながら重心を前に移動するストライクでなかったら打たないで見送る。
攻めながら相手(球筋)を見ることが出来るこれはすごい。
新しい発見だ。癒しの剣道と同じだ。
そう思うと共通点がいくつか浮かんでくる。
まず攻めの部分で右足を出しながら重心を前に移動する。ここが剣道で言う攻めと溜めになる。
王選手の場合も一本足からピッチャー方向に倒れながら重心を移動する。ボールが相手の面と同じだ。
両者とも重心の移動が瞬時の一拍子の打ちに勢いが付き、鋭く打突し身体の前に出る勢いで
しっかり打ち切ることが出来る。
王選手がバットの代わりに海で波に向かいながら一本足打法をやっている写真を見たことがある。
これは一本足打法開眼のトレーニングで有名な話だ。
何故、刀なんだろうと思っていたが、王選手も共通するものを感じたのかも知れない。
剣道の動きの中から何かを会得する為にやっていた可能性が大きい。
という訳で、王選手の一本足打法のルーツをホームページで調べてみました。
ここからはHP抜粋の文章です。
昭和37年巨人軍の荒川コ−チが、当時三振王と言われていた王選手を連れてまいりました。
王選手の素振りを見ていますと、打つ時に右足の方へ体重を突っ込む悪い癖がありました。
「では私が直してあげましょう」と王選手に声をかけました。
右腕を上げ、次に右足を上げて、左足一本だけで立って右ももの上げ下ろしを稽古させました。
始めのうちは右腕を上げただけでグラグラしておりましたのが、遂には左足一本で立っても
びくともしなくなりました。
心身統一四大原則に基づく盤石の姿勢を指導したのでありました。
「王さん、左足だけで立っても盤石の姿勢でいられますね。右足にそんなに頼らなくてもいいでしょう」
「先生わかりました」
これが世に言う一本足打法誕生の原点でありました。
心身統一の重要性を体得し、納得出来るまで追求した王選手は、昭和52年、前人未踏のホ−ムラン
世界記録を達成しましたのは皆さんご存じの通りでございます。
この文書中に出て来る王選手に指導した先生は「氣の研究会宗主 藤平」という方らしいのですが
私にはどんな方なのかは分かりません。
でも今回の発見は、体重の移動ということをうまく利用し身体全体の動きをコントロールし
爆発的な打ちを実現していると思う次第です。
私だけが感じるのかもしれませんが、そんなの剣道に関係ないよといわれればその通りかも知れません。
ふと思いついたことを書いてみました。ご拝読ありがとうございました。